今回は前回のインフレ・デフレに続きハイパーインフレにつてい解説します。
1.ハイパーインフレの定義
2.ハイパーインフレの事例
1.ハイパーインフレの定義
ハイパーインフレを簡単に言うと物価が激しく上がる状態のことです。区切りの良いだいたいの金額で例えると100円で売られている商品が1年後に10,000円になる感じです。
インフレは商品の価値が上がりお金の価値が下がる状態なので、この場合は10万円の貯金があっても実質の価値は1万円になります。例を挙げると今は10万円あれば100円の商品が1,000個も買えるけど、来年には10万円で100円の商品を10個しか買えなくなります(商品の値段が100円から10,000円になる為)。つまりハイパーインフレになると沢山の貯金をしていてもその価値が勝手に激減することになります。
2.ハイパーインフレの事例
ドイツ、ハイパーインフレの写真
これは100年くらい前の話ですが2,000年代に入ってもハイパーインフレは発生しています。ジンバブエでは2,000から2,007年の7年間で物価が約650万倍に上昇しました。これは100円の商品が約6億5,000万円になる計算です。最近ではベネズエラでインフレ率700%になりました。この状態ではお金を持っていても価値がどんどんと下がるので何かしらの商品に交換しておきたいと思うようになります。そうなると国中で商品不足になり人々の不安から治安が悪化(争い、略奪、犯罪)します。
日本も昔に急激なインフレが起きました。1936年頃の物価と比べて1954年には300倍になりました(18年で300倍)。また戦後の1945年から1949年の4年間で70倍のインフレになったと言う論文もあるそうです。
現在の日本はデフレ状態なので今すぐにハイパーインフレになる可能性は限りなく低いと考えられます。日本の財政や政治や経済の仕組みを勉強して自分なりの答えを見つけていくのも有りだと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。