勉強 政治

アメリカ大統領選挙について簡単に知りたい方、必見!!

今回は選挙の仕組みについて解説します。

1.アメリカ大統領になれる資格がある人は?

合衆国憲法に規定されており、出生によるアメリカ国民(アメリカ生まれ・両親がアメリカ人)である事、満35歳以上でアメリカ国内に14年以上住んでいる人となっています。

2.各党の大統領候補者選定までの流れ

大統領選挙は4年に1度行われます。夏のオリンピックと同じ年です。今年はコロナウイルスの影響で東京オリンピックは延期となりました。2004年ブッシュ大統領(アテネ)、2008年オバマ大統領(北京)、2012年オバマ大統領(ロンドン)、2016年トランプ大統領(リオデジャネイロ)、2020年?(東京延期)となってます。

アメリカにも様々な政党がありますが2強であり2大政党政治の国家です。民主党(イメージカラーは青)と共和党(イメージカラーは赤))でオバマ前大統領は民主党、トランプ大統領は共和党です。それぞれの党の中にも派閥があり民主党は革新派と中道派、共和党は保守派と主流派に分けられます。今回の候補者バイデン氏は民主党の中道派、トランプ大統領は共和党の保守派です。民主党の候補者選びで若者層に支持されていたサンダース氏は民主党の革新派です。左右で言うとバイデン候補は左の真ん中、サンダース氏は左の左、トランプ大統領は右の右になります。と言うことは共和党主流派は右の真ん中になります。

選挙は1年以上の長丁場なのでマラソンに例えられてます。選挙戦は前半と後半に分ける事ができ前半戦は年初から夏に行われ各党が大統領候補を絞り込む時期で後半戦は秋から年末で大統領選出する時期になります。

3.大統領選出までの4ステップ

ステップ1 各党の一般党員が代議員を選ぶ

前半戦で2大政党、民主党と共和党の党員がそれぞれの大統領候補を決める事になります。まず党員が代議員を選びます。夏に各党の全国大会が行われますがそこで各州の党員を代表して代議員が出席して大統領候補の選出を行います。

はじめに各州の党員は特定の立候補者の支持を表明している代議員を選びます。代議員の数は両党とも数千人いて各州の人口に応じて割り振られています。代議員を選ぶ方法は、予備選挙と党員集会があります。

予備選挙は代議員を投票で選ぶ方式です。毎回、全米で最も早く予備選挙を実施するのはアメリカ東海岸のニューハンプシャー州です。党員集会は話し合いで代議員を選ぶ方式で州や政党によってやり方が異なっています。毎回、最も早く党員集会を開くのは中部アイオワ州の民主党です。

予備選挙と党員集会のどちらを実施するのかは州によって異なりますが、党員集会は時間がかかる上に一部の人しか参加出来ないので2020年に実施したのは、ネバダ、ワイオミング、ノースダコタ、アイオワの4州(海外在住の民主党員、サモア党員集会、米自治領北マリアナ諸島民主党大会、グアム党員集会、米領バージン諸島党員集会を除く)だけでした。毎回3月初旬の火曜日に多くの州で一斉に代議員の選出が行われます。この日に政党の大統領候補が大きく絞り込まれる為とても注目される火曜日という事で『Super Tuesday(スーパーチューズデー)』と呼ばれています。2020年のスーパーチューズデーは3月3日で民主党代議員の4割が決定しました。ニュース等で見たり聞いたりした事があるのではないでしょうか。

ステップ2 代議員が党の大統領候補者を選ぶ

大統領選挙が行われる年の夏に開催される各党の全国大会で各州で選出された代議員が集まって投票によって党の大統領候補者を選びます。今年(2020年)は、民主党全国大会、共和党全国大会ともコロナウイルスの影響でオンラインに変更されて開催されました。

各党の候補者決定後から大統領就任まで

ステップ3  国民が選挙人を選ぶ

大統領候補に選出された人は副大統領候補を指名します。そしてアメリカ全土を遊説してまわったりテレビに出演したりCMを流したりして国民の支持を集めます。今回はコロナウイルスが大きく影響しているので今までには無いカタチになっています。候補者が直接議論を交わすテレビ討論会も行われます。今回の1回目の討論会は過去最低と酷評され2回目はトランプ大統領がコロナウイルス感染した影響もありオンラインもやらないとなり中止となりました。

そして11月の第1月曜日の翌日の火曜日に一般選挙が行われます。一般選挙では、あらかじめどの候補者に投票するかを表明している選挙人団を選ぶと言う形がとられています。つまり国民が各州のどの候補者に投票するかを表明している選挙人団を選ぶ事になってます。選挙人の数は上院議員定数100人、下院議員定数435人、連邦議員を選出しない首都ワシントンDCの分の3人を足した538人です。これが各州の人口によって割り振られます。一番配分が多い州はカリフォルニアの55人で続いてテキサスの38人、ニューヨーク、フロリダの29人となってます。

選挙人の選出はネブラスカとメーンを除く全ての州で勝者独占方式となってます。選挙人55人のカリフォルニアを例にすると国民の一般選挙で有効得票数をわずかでも上回った候補者が55人の選挙人を独占出来ると言うことになります。なので一般選挙の得票が最多だったにも関わらず獲得した選挙人の数が半分を下回り落選する事例もあります。

前回2016年は一般選挙の得票率で民主党クリントン候補48.0%、共和党トランプ候補46.1%でクリントン候補の方が上でしたが、選挙人による選挙の得票率が民主党クリントン候補43.1%、共和党トランプ候補56.9%だった為、トランプ候補が勝利しました。これは先ほど説明した通りほぼ全ての州で勝者独占方式になっている為です。この事から国民の支持を多く受けても結局は選挙人の多い州で勝たないといけないのでアメリカ選挙の問題点の1つにもなっています。初回の1789年〜2016年に行われた大統領選挙は58回でその中で5回このような逆転現象が起きています。59回目はどのような結果になるでしょうか?

赤い州(red state)・青い州(blue state)と言って近年の大統領選挙における政党支持傾向を示す概念もあります。
共和党支持傾向が赤い州(テキサス、アリゾナ 等)、民主党支持傾向が青い州(カリフォルニア、ニューヨーク 等)です。

ステップ4 選挙人が大統領を選ぶ

12月の第2水曜日より後の月曜日に州ごとに一般選挙で選出された選挙人が州都に集まって大統領選挙を行います。この選挙で選挙人の総数538の過半数270票を獲得した候補者が大統領になります。各選挙人はあらかじめ投票すると表明した候補者に投票するので11月の選挙の結果で12月の選挙の結果は分かっておりこの12月の選挙は形式的なものになっています。なおいずれの候補者も過半数の選挙人を得られなかった場合は下院で各州1票を持ち決選投票が行われます。この場合は各州の下院議員の選出人数に関わらず各州1票を持ち、合計で50票になります。

それから翌年の1月20日に就任式が開催され次の4年間のアメリカ大統領、世界の舵取り役が正式に誕生することになります。


これでアメリカ大統領選挙の仕組みについての解説を終わります。

勝者独占方式、1票の格差、大統領選挙制度の成り立ち、スイングステート(揺れ動く州(数字は選挙人の数)、フロリダ(29)、ペンシルベニア(20)、オハイオ(18)、ミシガン(16)、ノースカロライナ(15)、バージニア(13)、コロラド(9)、アイオワ(6)等)、『オハイオを制するものは全米を制する』、中国やEUの台頭など様々な事が関わっています。
興味がある方は調べてみて下さい。

以上、参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。

-勉強, 政治
-

Copyright© 自らの経験や体感した事を報告するブログ , 2021 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.