コロナウイルスの影響で世界経済が大混乱
2020年が世界恐慌の始まりではないか?と言う声も聞こえるようになりました。
そのような状況の中で今回は世界恐慌とは何なのか?、普段の生活にどのような影響があるのか?世界は今どう言う状況にあるのかを解説します。
1.世界恐慌が起きた背景
その一方で時間が経つにつれヨーロッパ経済が回復してきました。『もうそんなにアメリカを頼らなくても大丈夫じゃね〜?』と言うような状況が整ってきました。それでもアメリカ株式市場の上昇は止まらず1924年から1929年の5年間でNYダウ平均株価は5倍になりました。まさに倍々ゲーム(バブル)の状況です。
この様子をみた一部の投資家の中には『実経済と株価が乖離しすぎている』と考える人たちが出てきました。その後、株価は大暴落します。これが1929年10月24日『暗黒の木曜日』と呼ばれている一連の株価暴落劇です。さらに株価が再び大暴落した10月29日は『悲劇の火曜日』と呼ばれています。株価がもち直す局面もありましたが結果的には下落し続け1932年にはNYダウ平均株価は40.56ドルを記録しました。これは高値から約90%の下落でまさに大暴落です。日経平均株価で例えると26,000円から短期間で2,600円になるほどのインパクトです。
株価暴落から来る不況が全世界に広がりそれが1933年まで続いた事を世界恐慌と言います。
2.世界恐慌の影響
またリストラをしても耐えられない企業も出て来ます。その場合は給料削減になったり最悪の場合は倒産します。世界恐慌時のアメリカでは約35%の給料カットがおこなわれたそうです。月収30万が20万になるイメージです。月々の支払いが出来なくなったり子供の学費が払えなくなったりして普段の生活が出来なくなります。
『でもこれは90年前に起こった事で、今は時代が違うよ』と言う意見もあります。
世界恐慌とまでは行かなくても直近の不況ではリーマンショックがありました。アメリカと日本の経済はより密接になっているのでリーマンショックは日本でも大きな影響がありました。2008年から2009年にかけて日経平均株価は約50%下落しました。当時の日経平均株価の最安値は6,994円90銭でした。今の株価の3分の1以下です。なので世界恐慌は歴史上の昔話では無く自分も当事者になるかも知れないと考えておく事が大切です。
3.コロナウイルスと世界の現状
そして最大の問題点は、『この先コロナウイルスの影響がどうなるかは、未だに分からない』と言う事です。影響が拡大すれば、世界恐慌以上の状況になってもおかしくは無いそうです。
12月11日金曜日にFDA(アメリカ食品医薬品局)がアメリカ製薬大手のファイザーとドイツバイオベンチャーのバイオンテックが共同開発した新型コロナワクチンの緊急使用許可を承認しました。ワクチン接種は12月14日からスタートしましたが、医療従事者や介護施設の高齢者が優先されるため、一般に接種が始まるのは来年2021年2月か3月頃になる見通しだそうです。
未来については分かりませんが、感染防止と経済についてしっかりと考え青年経済人として責任ある行動をとっていこうと考えています。
有名なエピソード
時代が変わっても人の心理や行動は同じなので、もともと株式投資をやっていた人に加えて興味が無かった人も株式投資の事を話出したら高値の警戒信号と私は考えます。
コロナ禍での株価上昇、政府日銀のETF買い支え、実経済との乖離、興味を持つ人が増えた、不況など様々な要因が絡んできますので状況をみて判断し行動していこうと思います。
以上、参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました。